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• 誤って削除されたファイルを復旧する。以前のバージョンを開いて、安全な場所にコピーできます。
• 誤って上書きされたファイルを復旧する。ファイルの以前のバージョンにアクセスできます。
• 作業中にファイルの以前の数バージョンを見比べる。以前のバージョンを使用して、ファイルの2つ
のバージョンにおける変更点を見比べます。
シャドウ コピーは、現在のバックアップ、アーカイブ、またはビジネス リカバリ システムに置き換わる
ものではありませんが、復元手順を簡略化できます。スナップショットには、元のデータ ブロックの部
分だけが含まれ、シャドウ コピーではメディアの故障によるデータ消失を防ぐことはできません。ただ
し、スナップショットの長所は、シャドウ コピーからデータを直ちに復旧できるため、テープからデー
タを復元するのに要する時間が短縮されます。
シャドウ コピーの計画
セットアップをサーバ上で起動し、クライアント インターフェースをエンドユーザーが使用できるよう
にする前に、以下の点を
考慮します。
• どのボリュームからシャドウコピーを取るか。
• どのくらいのディスク容量をシャドウ コピーに割り当てる必要があるか。
• シャドウ コピーを保存
するのに別々のディスクを使用するかどうか。
• どのくらいの周期でシャドウ コピーを取るか。
ボリュームの識別
シャドウ コピーはボリューム全体が作成されますが、特定のディレクトリは作成されません。シャドウ コ
ピーが最も効果を発揮するのは、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーション、画像、またはデータ
ベース ファイルなどのユーザー ファイルがサーバに保存されている場合です。
注記:
シャドウ コピーは、アプリケーションまたは電子メール データベースの以前のバージョンへのアク
セスを提供するために使用しないでください。
シャドウ コピーは、グループ ポリシーまたはユーザーがデータを保存するその他の共有フォルダを使用
してリダイレクトされるホーム ディレクトリやマイ ドキュメント フォルダなど、ユーザー データを保存す
るボリューム用に設計されています。
シャドウ コピーは、圧縮または暗号化されたファイルを扱い、シャドウ コピーの作成時にそのファイル
に設定されていたすべてのアクセス権をそのまま保持します。たとえば、ファイルを読み取るためのア
クセス権を持たないユーザーは、ファイルの以前のバージョンを復元したり、復元されたファイルを
読み取ることはできません。
シャドウ コピーはボリューム全体に対して作成されますが、ユーザーがシャドウ コピーにアクセスす
るには共有フォルダを使用する必要があります。また、ローカル サーバの管理者がシャドウ コピーに
アクセスするには、\\servername\sharenameパスを指定する必要があります。管理者またはエン
ド ユーザーが、共有フォルダ内にないファイルの以前のバージョンにアクセスするには、まず管理者
がそのフォルダを共有化する必要があります。
注記:
シャドウ コピーはNTFSでだけ使用でき、FATまたはFAT32ボリュームでは使用できません。
シャドウ コピー
を使用して記録されたファイルまたはフォルダは、元のデータが変更中であっても、静
的に見えます。
ディスク スペースの割り当て
シャドウ コピーを保存するために割り当てる容量を決める際、コピーが変更される周期だけでなく、コ
ピーされるファイルの数とサイズの両方を考慮します。たとえば、毎月100ファイルだけ変更される場合
は、毎日10ファイル変更される場合に比べて必要になるストレージ容量は少なくなります。各ファイル
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ファイル サーバの管理